コンデジ並みの写真が撮れるiPhoneアプリ、procam4の使い方を徹底解説!!

iPhoneのカメラアプリは数多くありますが、プロも満足出来るほどの性能を持ち合わせたアプリは案外多くありません。今回はその中でも特に王道アプリのprocam4について解説します。プロカムは必要な機能をすべて備えたうえに、操作もしやすく、特に私がオススメしているアプリです。このアプリとちょっとの知識があれば、あなたのiPhoneでもプロ顔負けの写真が撮れるはずです。

 

左サイド

 

それでは説明に入ります。下画像はカメラを横向きに構えた時の表示です。画面向かって左側から説明していきます。縦向きに構えると上に移動します。

フラッシュ

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この機能は見ての通りフラッシュです。タップするとこの画面になります。

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ここでオンとオフを切り替えられます。

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ちなみにこれは常時点灯モードです。ライトがつきっぱなしになります。ビデオ撮影の時は特に重宝します。写真を撮る時も、暗いときにライトとして使いつつ、撮りたいときに撮影することができます。ただし、基本はフラッシュを使わずに撮影する事が多いと思いますからauto(自動)もしくはoffで構いません。私は常時オフです。

RAW (ロウ)

画面左側では基本的に保存形式の設定ができます。AEB / HDR / TIFF / RAW とよく意味の分からないものが並んでいますから、簡単に説明します。

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普段からカメラを触る人でなければ、RAW(ロウ)という言葉は聞き慣れないでしょう。これは加工されてない写真の材料だと考えて下さい。iPhoneの純正カメラであれ一眼であれ、カメラがキャッチした光の情報(写真の材料)は、私達が普段目にしているような自然な表現に勝手に変換されます。そうする事で肉眼に近い写真が完成します。

RAWはそのような変換がされてないので編集の幅が広がりますし、画質をほぼ維持したまま編集出来るというメリットがあります。ただし、ROW専用のソフトが必要になりますし、そこまでガチにしようとしていないのであれば不要です。

TIFF (ティフ)

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TIFF(ティフ)とは圧縮されてないファイル形式の事です。そのため普通の画像よりも原画に近く編集しやすいですが、容量を食います。いまいちTIFFを使うメリットはありませんし、迷うのであればROWで保存すればいいと思います。ROWは写真の材料ですからTIFFに変換する事も可能だからです。

HDR (エイチディーアール)

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HDR(エイチディーアール)とはハイ・ダイナミック・レンジの略で3枚の写真を同時に撮影し、それを合成する事で肉眼に近い写真を勝手に作成してくれる機能です。これはiPhoneの純正カメラにも搭載されています。HDRは容量も食わず、汎用性があるため私はこれを使っています。勝手にカラーバランスを整えてくれますから、あえて明暗差をつけたい時には不要になりますが、後でいじればいいような話ですから気にしません。

AEB (エーイービー)

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 AEBはオートエクスポージャーブラケティングの略で、明るさの異なる3枚を自動的に保存してくれる機能です。写真をもっと明るくしたい時などに、標準露出のものを編集で明るくするより、AEBの1番明るい露出のものをほんの少し修正するかで画質の違いは歴然でしょう。ただし、一度に3枚保存されるため容量も食いますし、管理もメンドくさいため使っていません。

 

右サイド

 

それでは右サイドにある一見ややこしい機能の説明をしていきます。 これを使いこなして初めてこのアプリの価値が出てきます

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基本的に変えたい数値をタップして、スライダーを矢印の方向に動かすと自由に数値を変えられます。縦向きで撮る時も、横向きで撮る時も手元にスライダーが来てくれるので操作がしやすいです。

露出調節

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AEとはオートエクスポージャーのことで、露出調整(明るさ調節みたいなもの)を自動でしますよという意味です。

アプリを立ち上げてカメラモードにするとAEの文字が黄色になっているはずです。この時は自動で露出調整をしてくれるので、適当にパシャパシャ撮っても丁度いい明るさの写真が撮れます。また、全ての露出調整をアプリに任せていることになるので、AE以外の機能は触らなくても勝手に数値が動きます。

写真にこだわりがない、難しいこと考えずに写真を撮りたいという人であれば、常にAEで撮ってもいいと思います。(こだわりがないのであればこのアプリを使う必要もないかもしれませんが....)

AEの値をいじると写真が暗くなったり明るくなったりします。普通より暗く、または明るく仕上げたい場合はこれを活用します。そうするとISOやシャッタースピードも自動的に適正値になります。

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試しに+1.0まで上げてみました。後ろの壁が白色なので、これ以上明るくすると白とびしてしまうでしょう。 

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今度は暗くしてみました。部屋の明るさは変わらないにしろ写真の雰囲気は結構変わります。

この時にISOやシャッタースピードの値をいじるとAEの文字が白になりAE-Lと表示されます。露出調節をロックしていますよという意味です。この場合ISOやシャッタースピードは自分が設定しなければいけなくなります。ここからはシロウトにはキビシイ世界になりそうです。(泣)

逆にAE-Lの状態からオートに戻したい時は、画面上をダブルタップかAE-Lボタンをタップで元に戻ります。数値をいじってみたけどうまくできなかった時などに、一瞬でオートモードに切り替えることが出来るため、覚えておくと便利です。

シャッタースピード

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これはシャッタースピードです。非常に重要な所です。シャッタースピードをいじることで手ブレを防ぐことが出来ます。1/◯secと表示され、分母によってスピードがきまります。分母が大きければ大きいほどシャッタースピードが速いという事になりますから、手ブレしにくくなります。1/2秒と1/500秒だと後者の方が手ブレしにくいという事です。

シャッタースピードが速ければ速いほど手ブレしにくくなる原理は説明しなくても理解できるので割愛します。

ISO

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ISOは「光にどれだけ敏感か」を表す数値です。

最低限理解しておくべきことは、ISOはできるだけ低い数値で撮ると良いという事だけです。ISO感度が高いとノイズが多くなり、写真がザラついて見えてしまいます。

ただしめんどくさいのが、シャッタースピードを上げたければ、ISOも上げなくてはいけないということです。速いシャッタースピードが必要になる暗所撮影や速い動きの物を撮る時は、ISOを上げなければシャッタースピードを上げることも出来ません。無理やり低いISOで撮影しても、ブレブレの写真になるのがオチです。ISOは高くなってしまったとしても手ブレしないようシャッタースピードを上げてやるのが優しさです。

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これはシャッタースピードを上げすぎた例です。カメラを固定し静止している物を撮るのに1/180秒も必要ありません。そのせいでISOは640まで上がってしまい、ノイズが目立っています。

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シャッタースピードを1/100秒まで落としました。ISOも400まで下がってくれたためノイズは減りましたが、まだ緑の線が見えてしまいます。

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1/4秒まで下げると、ノイズの感じられない鮮明な写真が撮れました。カメラを固定しているので、シャッタースピードをここまで下げても手ブレすることはありません。

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実際に撮影する際に覚えておくべきポイントはひとつだけです。手ブレの心配がなければシャッタースピードをできるだけ遅くしてやるという事だけです。そうすればプロカムは自動的にISOを下げてノイズの少ない写真にしてくれます。(設定は下記の方法でします)

 シャッタースピード優先の設定方法

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画面右上のセッティングボタンを押すと下のような表示になるはずです。

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ここでシャッター優先機能をオンにします。そうすることで、シャッタースピードに合わせてISOが適正値になります。

 オートフォーカス

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これはオートフォーカス機能です。ピント合わせをするときに使います。iPhoneの純正カメラアプリと同じように対象物をタップすることでピントを合わせることも出来ますが、自分でピントを合わせたい場合はここをいじります。

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スライダーを動かすとピントが合っているところが赤線で表示されます。この状態で撮影すると下の画像のようになります。

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前にあるの紙パックにしっかりピントが合っているのがわかると思います。

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 逆に後ろのパックにピントを合わせてみましょう。

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実際には20cmくらいしか離れていませんが、しっかりとフォーカスできていることがわかります。プロカムを使えばフォーカスをロックできるので、ピントを合わせるために何度も画面をタップする必要はありませんし、なかなかピントが合わずイライラすることもありません。これは便利な機能です。

ちなみにフォーカスロックを解除する時は画面上をダブルタップすれば戻ります。

ホワイトバランス

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WBはホワイトバランスの事です。写真の色彩を調節します。露出は明るさでしたからホワイトバランスとは区別しましょう。 室内で撮った写真などが黄ばんで見えたりした経験は無いでしょうか?それにはこのホワイトバランスが関係しています。

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ホワイトバランスを上げると暖色系の雰囲気になります。

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下げると寒色系の冷ややかな印象を受けます。

通常ホワイトバランスの値であるK(ケルビン)は高くなるほど青く見えます。この場合ケルビンを上げると赤っぽくなっているため矛盾しているように感じますが、実際に表示されている値は写真のケルビン値ではなく、カメラが感じたケルビン値です。つまり、撮影場所のケルビンより高い値に設定した時、カメラは「青っぽく映ってしまうだろうから、ケルビンを下げといてやろう」と考えます。ですから実際には通常よりも低いケルビン(赤っぽい)の写真が出来上がります。

基本ホワイトバランスはオートでいいと思いますが、覚えておきたい点として、写真の色味が違うなーと感じる時と、写真の雰囲気を変えてみたい時には調整してやる必要があります。

E/F/WB固定機能

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E/F/WB-Lは、露出、フォーカス、ホワイトバランス全てをロックしますという意味です。カメラを構えていて、「この雰囲気いい!」と感じた時にすかさずこれをタップします。すると全ての値がロックされます。それから微妙な調節をすることも出来ます。AE(露出調節)以外の全ての数値が独立して動くので、調節しやすくなります。解除する時は画面をダブルタップでOKです。

 

 プロカムの長所と短所

 

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この上の写真はiPhone純正カメラとプロカムの比較写真です。どちらがどちらか分かるでしょうか。暗所でしかも最大ズームで撮影しているのでノイズが目立ちますが、それぞれのカメラの良し悪しが分かると思います。

 

....正解は左がプロカムで、右がiPhone純正カメラです。加工も何もしていません。

 

やはりプロカムの方が ノイズの少ない写真が撮れます。シャッタースピードを落としてISOも下げることができるからです。iPhone純正カメラアプリでは細かい設定はできないため状況によっては限界があります。

かといって純正カメラも侮れません。私が評価している点は手ブレが少ないということです。プロカムにも手ぶれ補正はありますが、純正アプリには勝てていません。例えば、車に乗って最大ズームで撮影したとき、純正カメラだとブレなく撮ることも可能ですが、プロカムは難しいでしょう。暗所であればなおさらです。

はっきりとは言えませんが、iPhone7やiPhone6 plus、6s plusからは、手ぶれ補正が電子式から光学式(プロカムとは相性が良いはず)に変わったため、手ぶれしにくくなっているかもしれません。そこら辺には期待しています。

いずれにしても、プロカムを使用するメリットは充分にあります。プロカムには他にも面白い機能がありますから折々紹介していくつもりです。今日はこれくらいにします。